王子降臨☆気まぐれロック魂

A cat has 9 lives*猫に九生,抱腹生活

01
Fri
2013

咽頭チューブのこと、そして猫の魂。


いしだあゆみの歌なんか口ずさんでお気楽プレイでアプローチしたものの、
結局、すごくシリアスな質問をしてしまいました。
にも関わらず、みなさんにとても親身にお答えいただいて、深謝するばかり。
本当にありがとうございました。

あって欲しくない状況を想像、あるいは過去の体験に照らして考えてもらったコメントを
じっくり読ませていただいてそのひとつひとつにお返事するなかで、
気持ちの整理もはっきりとついていきましたし、何より、本当の「覚悟」みたいなものが
ようやく 実感としてできてきた気がします。

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毎度代わり映えしませんが、水曜の朝のカリたんです(以下、写真は本文と無関係)

正直に言うと、今回病院で、強制給餌方法の選択肢として咽頭チューブの提示を受けた時、
私には、新しい展開?と期待する気持ちなど全く生じず、めちゃくちゃ動揺したんですよね。
「なんで?!そんな話、これまで一度も聞いてないよ・・・」みたいに。
聞いた瞬間には、不快感まで感じたぐらいでした。

新しく担当となった医師と、まだ信頼関係形成の入口に立ったところだというのに、
もう究極の選択的な決断を簡単に迫ってくるなんて、一体どういう心持ちなんだ?
そう簡単に検討したり決断したりできることじゃないってこともわかんないのかな・・・
って気分だったんだろうなと、振り返ってそう思います。

そう、その時はほんとに頭に血がのぼった感じだったんですよ、
おそらく、直感的に、カリのプラスになることと思わなかったからじゃないかな。

れなのに。自分でも驚いたことなんですが、
これまで頭の中で想定していた時には、抗がん剤も最後は拒否した私ですから、
もし延命策について新たに提案されたら即座に答えは出せると信じて疑ってなかったし、
実際、聞いた瞬間には不快感まで持ったというのに、リアルに判断の場に直面してみると
そう簡単に即答なんてできるもんじゃない・・・ってことを痛感したんですよね。

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これまた毎度のことながら、ロックン登場 ( ´▽`)

繰り返しになりますけれど(年だからしつこいの許してね^^;)、
・カリはシニア年齢といえど、昨今の猫の寿命からするとまだまだ若い11歳前
・故に腫瘍の増大進行も早いともいえるが、心音はしっかりしていて全身状態は良好、
・なのに食べる量激減、悪液質の影響もあって体重も激減、栄養欠損の恐れも。
・今の状態だと、本来なら通常の1.2倍の栄養カロリーが必要だけれど
・それを飼い主の手による強制給餌で与えるとなるとほぼ不可能だし、
・何より強制給餌は猫にとっても飼い主にとっても、大きなストレスになると。

・そんな体重激減と強制給餌によるストレスを緩和するひとつの策として、
咽頭チューブをつけての強制給餌という方法がある。
・チューブ留置処置には、全身麻酔と1泊2日の入院が必要になるけれど、
 それに耐えうる体力がなければ行わない。
・装着後は、4〜5日で違和感はなくなるようで、想像しているよりこれまで通りに行動、
・中にはエリカラを気にするのと同じように、首に巻くコルセットを気にする子もいる、と。
・経鼻チューブより、猫的には違和感少なく、大量の栄養の補給可能とのこと。

あらためてまとめてみても、即座に「やらない」とは言い難い策ですよねぇ・・・
もしカリが15歳過ぎてたら、やらないと即答できたかもしれないけれど。

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この日は、カリの隣でなく少し離れた場所で入念に毛繕いするロックン

以上の説明を受けて、予想外に逡巡する自分にもっと判断材料が欲しいと、
担当医に思いつくまま質問しました。新しい担当医とコミュニケーションとって、
早く信頼関係を築きたかったし。

で、最初に尋ねたことが、まかないさんもコメントで指摘されていた、これ。

「先生がこれまで担当されてきたカリと同じような症状の猫で、
 咽頭チューブをつける判断をした仔は何%になりますか?」
ということ。

答えは、

「四十数%」。

つまり半数以下ということ。
全身麻酔というところで躊躇される方が多いらしい。

続いて。メリットについては説明でわかったので、
チューブをつけることによるリスクについて尋ねてみました。

「リスクという点では全身麻酔が該当するかもしれませんが、
 元々リスクを負ってまでやることではないので、
 事前に検査をしてリスク因子のないことを確認した上で行います。
 また、まれに、チューブが体質に合わない子もいます」と。

なるほど。

あとは、例えば「チューブ給餌によって延命できる期間は?」なんて直球質問に
医者がストレートに答えるはずもないので、私の徒然なるぼやき的な話に
担当医がどう反応されるのかを確認しつつ、時間の許す範囲で雑談。
そういうゆとりある対応をしてくれるんですよね、特にがん患畜の飼い主のメンタル面に
配慮するのもこの病院のポリシーのようで、その点は本当に助かります。
まぁ、TZ病院の鬼院長が例外中の例外ってことでもあるんでしょうけれど。( ̄∀ ̄||)

で。そんなぼやき的雑談から読み取れた情報をまとめてみると、

・咽頭チューブで十分栄養を補給できたからといって、がんが治る・・・
 なんてことは、当然ながらなさそうだ。

・咽頭チューブで十分栄養が補給できたからといって、それで痛みがなくなる・・・
 ということも、当然ながらなさそうだ。

・咽頭チューブで十分栄養補給できれば、満足に補給できない場合と較べて
 余命は伸びるかもしれないが、それだけの理由で余命が半年も伸びる・・・
 なんてことも、経験上ないようだ。

・通常の2割増しの栄養を与える必要があるということだが、
 多量に与えれば与えた分だけ、またがん細胞にエネルギー代謝されてしまい、
 結局いたちごっこになるのではという疑問は、残念ながら解決されず。

・となると、以前記事でも触れたことのある、
 悪液質が出現したら過剰なエネルギー投与は避けた方がよいという説について、
 もう少し詳しくみた方が良いかもしれない。
(詳細は、がんサポート情報センターの記事の下方にあります。) 

・双方にとって多大なストレスとなる口からの強制給餌に飼い主が精神的肉体的に
 まいってしまっているようなら、チューブ給餌は確実にその辛さから解放してくれる。
 飼い主だから、頑張って無理しなければならないということはない、と。

・自然な形で生を終えることを望むなら、チューブ給餌は必要ない行為....だろうってことだ。


そういうことなんですよ。
みなさんの「わたしならこうする」ご意見を照らしてみても、
そういうことならば、決断しやすいですよね。


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寝ぼけまなこで、きょとーんのカリたん。( ´艸`)カワイイ!!


それから、咽頭チューブの件以外の痛みの緩和方法とその他についても確認。

・猫は痛みに強いこともあって、実際、どれだけの痛みに耐えてるのか
 というのはなかなかわからないというのが正直のところ
・少なくとも、カリの場合、左腋や他の目立った皮下腫瘍については
 おそらく邪魔になるという程度の感覚で、痛みはあまりないだろう
痛みは、腹腔内の腰のあたりにある大きなしこりの方に感じているかと
・触診でも、しこりが直腸と膀胱を圧迫しているのがわかるので、
 特に排便の時に苦しそうにしていないか、気をつけてみてあげるように
・痛み止め投与の間隔を短くする、他の痛み止めを使うことになるとしても
 どうしても腎臓への負担が大きくなるので、その数値をチェックして対応の必要

・痛みの他に、直腸が腫瘍に圧迫されて管が狭くなり便が通りにくくなってるので
 とにかく便がつまってしまわないように注意
・詰まるとかなり大がかりな処置が必要になってしまう。ごはんもカリカリでなく、
 できるだけウェットを。
・軟便剤を処方するが、軟便剤は、便が出なくなってしまってから(=詰まって
 しまってから)投与しても効果はない
ので、様子を見ながら投与。
 柔らかくなりすぎて下痢状になると尻周辺が爛れるので調節は難しいが・・・


ということで、今回サリドマイド錠とあわせて軟便剤も
サリドマイドの一度の処方限度量である4週28日分相当を処方してもらうことに。

28日分・・ 使い切ると2月も後半になります。

思わず、

その時まで今の調子でいてくれたら嬉しいな・・・

とつぶやいちゃいましたよ、
こちらに来た当初は、年内覚悟と言われたくらいだし・・・ とも。

そこで担当医が、

2月に発覚・手術をしたけれど早々に転移があって、
転移腫瘍もこれだけ拡がりながら、そろそろ1年、毛艶もよく、
まだまだ自力で食べようとしていて、これってすごいことですよ、
カリちゃん本当にがんばってますよ!


と言ってくださったんですけどね。
サリドマイドの効果が出てるのか、続けているサプリが効いてくれてるのか・・・


んなわけで。 管理人は、こう決めました。

 人間であれば、どうしたいかの意思確認ができるが、猫となると難しい・・・
 と思いがちだけど、食べたくない は立派な意志表示ではないか。
 身体がいらないと反応しているのには違いないわけで、もしかしたら、
 憎きがん細胞にもうエネルギーを与えたくない!と直訴してるのかもしれない。
 だから、いらないという意志を無視したチューブ給餌をやらないのはもちろん、
 嫌がるシリンジでの強制給餌も、もう最小限しかやらない。
 そのことでもしかして少しばかり死を早めることになるとしても、
 カリがイヤだと身体で示していることは、もうやらない。
 もちろん1日でも長く生きてほしいけれど、今は、長さよりも質を重んじたい。
 可能な限り、カリが求める自然の流れに寄り添い、委ねよう。

 
またもや、長々ととりとめなく書いてしまいました。読んでくださってありがとう。



あと、もうひとつ。猫の魂 のこと。

実は、水曜日からこの記事を仕事の合間に書いてたんですが、その途中で、
カン太ママのところのカン太くんの息子、ジナンくんの訃報を受け取りました。
12歳。がんでした。穏やかな最期だったとのこと、少し救われました。

実は、カリの高滋養食をジナンくんにとお分けしてお送りしてたんですが、
その荷物がちょうど亡くなった直後に届いたんだとか・・・あぁ、間の悪い管理人。。

そんなこともあって、カン太ママから、
「ジナンはね、きっとカリちゃんに余ってた力を送ってくれてるはず・・・」

という胸詰まるメールをもらって。
それを帰宅途上の電車内でみて涙ボロボロ。
これじゃいかん、帰宅したら涙なしでちゃんとカリに報告しなきゃ・・・と
気を引き締めて、ただいま!と玄関をあけると・・・


カリが小走りで玄関まで迎えに出てきたっ!!

まるで、お帰り〜♪と言いに来てくれたみたいに。( ´▽`)

もうびっくりするやら、感動するやら・・・
だって、カリが玄関に出迎えに来てくれたのって、
1カ月半か2カ月ぶりぐらいですよ!!すぐに思い出せないぐらい前のこと。
しかも、小走り!!


これって、ジナンくんがエネルギーを送ってくれたからじゃない?

さらに驚いたことに、
夜中に、ロックたちのごはん皿のところで誰かがカリカリと食べてるので、
今頃誰だ?と見に行ったらば、

なんと カリが、ロックたちのカリカリとウェットを食べてる!!
    
これも、今年に入って初めてのことです。
最近のカリは、ロックたちのごはんにはまったく興味を示してませんでした。
ほんとに驚きです!

ジナンくんってば、エネルギーを送るんじゃなく、

魂となって我が家まで飛んできてくれてたんじゃ・・・

本気でそう思いましたよ。


だって、は、使いですもん、 ね。( ´艸`)



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光量少ないところのiPhone撮影でアレアレですが、
昨夜の水曜夜、猫コタツにお忍び中のカリさん。



ジナンくん、よくがんばったよ。 ゆっくり休んでね。



himeojigi.gif 応援ありがとう!お陰さまでカリたん自然体でがんばってます。
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